猫の嘔吐の原因・病気

猫の嘔吐

猫の嘔吐

食事をした後に嘔吐するなどということはよくあることですが、もしかしたら病気が潜んでいるということも考えられます。吐くといっても、食べたものをすぐに吐いたり、吐きそうではかなかったり、繰り返し吐いたりと、症状はさまざまです。

 

嘔吐したものや症状をしっかりと観察することが大切です。何度も吐いたり、食欲や元気が無いなどの場合には、病院で診てもらうことをおすすめします。

 

猫の嘔吐と吐出の違い

 

1 嘔吐 
胃の内容物の逆流、胃の中の物を強制的に口から出している状態です。何らかの病気の原因で起こることが多いです。

 

2 吐出
何の力もなくすっと食べたばかりのものが戻されます。胃の中まで食べ物は到達しておらず食道からもどってくる状態で猫はけろっとしていることが多く、病気を疑われることは少ない

猫の嘔吐の原因とされる病気

・毛玉
猫は、グルーミング(毛づくろい)が大好き。ですから、1日に何度もグルーミングを行い、自分の毛を飲み込んでしまい、食べたものと一緒に吐き出すということがよくあります。吐いたものの中に、毛玉が入っているのですぐにわかります。お腹にたまったままになってしまうと胃炎や胆管肝炎の引き金にも。

 

・急性胃腸炎
胃の中に何も無くても吐こうとするしぐさを繰り返します。重症になると下痢になったり、血便などをすることもあります。

 

・慢性胃腸炎
1日に何度も吐いたり、何日かに1度吐くなど、症状は様々です。生まれつきだったり、体質や食事、寄生虫などが原因になっているようです。毛玉症から胃腸炎になることもあります。

 

・胃十二指腸潰瘍
不適切な食事のストレスや、ほかの病気が原因でなるといわれていますが、はっきりとした原因はわかっていないようです。激しい嘔吐が続いたら、胃十二指腸潰瘍を疑いましょう。

 

・イレウス
イレウスには、異物を飲み込んで腸内で通過障害を起こしておこる、機械性イレウスと、細菌やウイルスが原因で腸管麻痺などが起こる、機能性イレウスがあります。腸の動きが妨げられるので、嘔吐をします。

 

・急性肝炎
ウイルスや細菌感染、毒物や薬物を飲み込んでしまった時、免疫異常、寄生虫感染などのときに肝炎になることがあります。嘔吐だけではなく、下痢を繰り返したり、重症の時には黄疸が出ることもあるようです。

 

・寄生虫感染
猫回虫という、3センチから12センチほどの白い虫に大量に寄生された場合に、嘔吐をしたり、下痢をしたりという症状が出るようです。便から排出された卵を、グルーミングによって口に入れることで感染してしまいます。

 

・猫パルボウイルス
すでに感染している猫の排泄物などから感染します。子猫の場合、激しい嘔吐や下痢を引き起こします。嘔吐には黄緑色の胆汁が含まれています。激しい下痢も症状のひとつで、血が混じることもあるようです。

 

・子宮蓄膿症
未経産で、長い間繁殖をしていない場合に多発します。子宮に膿がたまるという病気なので、メスにしか発症せず、中年、老年になってから発症することが多いようです。水をたくさん飲み、大量におしっこをするという症状や、嘔吐、発熱をする場合もあります。

 

・甲状腺機能亢進症
まれに若い猫にも発症するようですが、高齢の猫に多い病気です。甲状腺ホルモンの過剰によるもので、食欲があり、見た目も元気なので、病気に気がつかない場合もあるようです。頻繁に嘔吐をする、下痢をするなどの症状があれば、甲状腺機能亢進症を疑ってもいいかもしれません。

 

・慢性腎不全
高齢の猫に見られる病気です。肝臓の機能が低下してしまったり、まったく機能しなくなってしまっている状態です。嘔吐・口臭・尿が臭い・食欲不振・貧血・多飲多尿・脱水等の症状があります。生まれつき腎臓に異常があると、1歳前後でも慢性腎不全が見られることもあるようです。

 

・IBD
Inflammatory Bowel Disease 炎症性腸疾患 難治性の慢性胃腸炎 
嘔吐もしくは下痢、食欲不振、血便など、あるいは症状が合併して長期にわたってあらわれます。リンパ腫に移行する場合も。IBDを知らない獣医さんもいらっしゃるようなので、病院で嘔吐や下痢の原因がわからないと言われた場合はIBDではないでしょうか?と飼い主側から聞いてみた方がいいかも知れません。その病院で診られない場合は大きな病院を紹介してもらいましょう。

 

猫はよく吐くものと放っておかないで

「猫はよく吐く動物」という認識から、たまにしか吐かないと特に気にしないという人も多いのではと思います。

 

しかし、毛玉症以外にも上記の通り、数々の病気の可能性もありますので、猫が何を吐いているのか確認して、いつもと様子が違うようでしたら獣医さんに診てもらいましょう。

うちの猫の嘔吐の原因

凛

私の愛猫・凛は2歳を過ぎてからよく吐くようになりました。

 

特に2011年の10月はじめから頻繁に吐くようになり、先生には食物アレルギーによる胃炎との診断を受けていましたが、薬を飲んでも一向に症状は良くならず、インターネットで調べるうちに私はIBDを少し疑っていました。

 

ようやく11月の半ば過ぎになってから吐く回数が減りましたが、IBDなのではという思いが消えず、年が明けてからかかりつけの先生に大学病院の先生を紹介してもらい内視鏡検査を受け、やはりIBDと診断されました

 

・IBD
Inflammatory Bowel Disease 炎症性腸疾患 難治性の慢性胃腸炎
嘔吐もしくは下痢、食欲不振、血便など、あるいは症状が合併して長期にわたってあらわれる

 

【追記】
2017年5月現在、嘔吐は時々あるものの薬の服用なく元気です。黄砂の多い時期は嘔吐の回数も増えますが黄砂が落ち着いてくると嘔吐の回数も減ります。

 

凛は吐くけど、毛艶が良く、病院でもほめられます(^o^)